2016/01/19

GPUの調子がおかしいと感じたら・・・GPU-ZのPerfCap Reason

GPU-ZでGPUの状態を確認しましょう。
Techpowerup GPU-Zは有名なソフトなので導入済みの方も多いと思いますが、まずはダウンロードから。

https://www.techpowerup.com/downloads/2571/techpowerup-gpu-z-v0-8-6/mirrors


サイトを開くと各国のミラーサーバが表示されるので、Saver Loadのより少ない米国鯖をクリックします。
インストールしたら早速GPU-Zを開きます。




[ Sensors ]タブを開くとこのようにGPUの数値が表示されます。

さて、今回の本題に移ります。
[ PerfCap Reason ]という項目があります。これは、

Reason why GPU Performance is Capped.
 GPUパフォーマンスが制限されている理由

を意味しています。各項目は概ね次のとおりです。

Pwr : Limited by total power limit
 総電力制限による制限
 GPUのvBIOSで規定されている電力量による制限です。
 [ Power Consumption ]という値が現在の電力規定値に対する消費量です。
 この制限を逆手に取って、msi AfterburnerやPalit ThunderMaster等のGPU制御ソフトで故意的にPower Targetを下げることでGPUの消費電力や発熱を抑えることが出来ます。 

Thrm : Limited by Temperature limit
 温度上限による制限
 これもGPU vBIOS規定の温度制限値によるものです。
 NVIDIA製のGPUでは[ GPU Temperature ]80℃が閾値として一般的なようです。
 発熱に弱いPCではGPU制御ソフトでTemp Targetを70℃等に落とすと安定性が改善したりします。
 (まず排熱を改善するのが本来ではありますが。)

LRel : Limited by reliability voltage
 電圧信頼性による制限
 供給される12Vの電圧変動等の信頼性によるものです。
 電源能力・容量が不十分だったり、出力品質が悪化していると規制がかかるようです。
 恥ずかしながら、電源ケーブルが片方しっかり刺さってなかったら表示されたことが・・・
 ケーブル類の点検を行いましょう。
 それでもダメなら、新しく状態の良い電源への交換が必要かもしれません。

VOp : Limited by operating voltage
 動作電圧による制限
 12Vの電圧低下等による制限です。
 PC電源はPC全体で利用する電気量が多くなるほど出力電圧が下がる傾向があります。
 容量的に余裕があり、電圧変動の少ない高品質な電源の利用をオススメします。

Util : Limited by GPU utilization
 GPU使用率による制限
 GPUをあまり利用していない場合にGPUを制限して節電している場合などがこれです。

SLI : Limited by SLI mode
 SLIモードによる制限
 ASIC値に連動するBoost Clock目安値等を参考に、リンクしているGPU間で動作クロック等が自動調整されます。

PSO2をプレイしていてGPUが不安定な時は、ウィンドウモードとGPU-Zを併用してGPUを観察すると何か分かるかもしれませんよ。

私がケーブル差しの甘さに気づいたように・・・

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